新議長に4人の候補/市議会
水面下での動き活発に/来月の臨時会で選出へ
市議選の投開票が27日に行われ、26人の新議員が誕生した。これを受け、議会の運営を統括する新しい議長人事をめぐる動きが、水面下で活発化している。現在までに4人の名前が取りざたされており、11月20日の市議会臨時会で選出される見通し。市議選で与党系が17人当選し「大所帯」となったことから、一本化できるかどうかも注目だ。正副議長の人選に影響を与える会派編成の動きも始まった。
議長候補として名前が上がっているのは、市政与党系でトップ当選を果たした下地明氏(71)。下地氏とは「案分票」の差で2位当選の棚原芳樹氏(50)、3位当選の真栄城徳彦氏(63)と、垣花健志氏(63)の4人。
議長の人選は、旧市町村議選を含めた当選回数や年齢などのほか、得票数も要素とされる。
今回の選挙では与党系が公明2人を含め計17人当選したことで、与党系から選出されるのはほぼ確実だ。
下地氏は、城辺長間出身。旧城辺町議を2期務めた。市議選では前回、前々回ともトップ当選を果たし、2009年から2年間議長を務めた。
棚原氏は、伊良部長浜出身。旧平良市議1期を務め、市議は3期目。09年から2年間副議長を務めた。
真栄城氏は、平良西里出身。旧平良市議を1期務め、市議は3期目。
垣花氏は、平良西里出身。旧平良市議3期。市議3期目。
正副議長の人選については、会派の構成が大きく影響する。
現在の与党最大会派は「島宝会」の5人だが、代表の嘉手納学氏が勇退を表明したことから4人となり、「政和クラブ」(佐久本洋介代表)と同数となった。
今後、新人を含む新たな会派が編成されることから所属議員の数がどう変化するか注目される。
議長選出については、議員全員協議会で無記名投票か、指名推薦かを決め、11月20日予定の臨時会で副議長とともに選出される見通し。
現在の議員の任期は11月12日までで、平良隆議長、富永元順副議長の任期も同日までとなっている。