04/11
2025
Fri
旧暦:3月14日 仏滅 庚 
社会・全般
2013年10月30日(水)9:06

水使用量は1647万㌧/地下ダム1~9月

干ばつで昨年1年分上回る


塩害や干ばつ被害防止のためフル稼働したスプリンクラー(資料写真)

塩害や干ばつ被害防止のためフル稼働したスプリンクラー(資料写真)

 夏場に干ばつが続いた今年の1月から9月まで9カ月間の地下ダムの水(農業用水)使用量は1647万㌧と、昨年1年間の1207万㌧をすでに440万㌧上回ったことが、宮古土地改良区のまとめで分かった。昨年同時期の1009万㌧よりも638万㌧(63%)多い。1年間の過去最高だった2009年の1533万㌧をも更新した。サトウキビの塩害や干ばつ被害解消のためスプリンクラーがフル稼働した。



 塩害は7月12日の台風7号の接近の際発生し、水使用量が急増。これに干ばつが追い打ちを掛けた。


 月別の使用量は7月が562万㌧と最も多く、月平均183万㌧の3倍だった。地下ダムの水の揚水などに使った7月の電気料金は5000万円と、平均的な年間料金1億5000万円の3分の1に上った。


 干ばつは8月22日に台風12号が恵みの雨をもたらし、解消した。同時点の貯水率は砂川地下ダムが54%、福里地下ダムが74%。雨はその後、現在まで2カ月の間に300㍉降ったが貯水率は砂川56%、福里76%といずれも2%しか増えていない。


 宮古土地改良区の石嶺明男事務局長は「地下ダムの水は、使いながらの回復になるのでその進行は遅い。来年梅雨明けまでに1200㍉程度の雨がほしい。今後雨が少なく、干ばつが発生した場合は、対応が厳しくなる」と述べ、限りある地下水の適正利用を呼び掛けた。


 土地改良区は、干ばつ時のサトウキビへのかん水は週に1回、10㌃当たり90㌧を目安に示す。かん水ローテーションは、畑ごとに曜日を定めているが、これを守らない農家が多く、過剰使用は水圧低下を招いた。


 土地改良区は8月1~15日まで夜間断水を実施。散水曜日や散水時間を守らないケースには強制的に、かんがいを停止する措置を取り、その件数は約150件に上った。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年4月11日(金)9:00
9:00

安全利用向け協力を

重点区域追加で説明会/パイナガマビーチ   市港湾課(長濱正人課長)は10日、遊泳者の安全確保のため5月1日からパイナガマビーチを水上バイク等事故防止重点区域に指定することに係る利用者説明会を平良港ターミナルビルで行った。マリン関係事業者など約20人…

2025年4月10日(木)9:00
9:00

登録地域法人に認定/観光協会

国からの支援豊富に   宮古島観光協会(吉井良介会長)の役員らが9日、市役所で嘉数登市長に「登録観光地域づくり法人(登録DMO)」に追加認定されたことを報告した。観光庁をはじめとした関係省庁による各種支援メニューが受けられる。嘉数市長は「宮古島観光の…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!