「枝は平たく整えて」
一山さん指導 マンゴー現地講習
マンゴーの現地講習会(宮古島市主催)が31日、JAおきなわ南部地区営農振興センターの一山幸博顧問を講師に宮古島一円の農園で行われた。現在農家は花をたくさん咲かせるための作業に取りかかっている段階。一山さんは「枝を横方向に平たく整えることが今の時期は大事になる」と助言した。
平面的な整枝は、太陽光の豊富な吸収を可能にするため、開花率を高める効果があるという。
宮古農業改良普及課の渡久山みきさんは「太陽の光を浴びて葉の緑の濃くなった木は、開花率が高い」と、枝の充実と開花の関係を示した。
一山さんは「枝が通路まで無造作に伸びて、作業の妨げになっていても、その枝を切ってはならない。木も人と同じでだだをこねて花を咲かさないことがある」と注意を促した。
下地棚根の農園では、マンゴーの木の間伐の方法を指導した。栽培を始めるころの10㌃当たりの平均的栽培本数は、110本程度。年々枝が伸び続けるマンゴー栽培を長期間続けるためには、最終的に20本(10㌃当たり)ほどに減らす必要あるという。
一山さんによると、八重山では枝張りの直径が約10㍍に広がった事例がある。樹高は1・5㍍と人の身長程度。1本の木から800~1000個収穫しているという。
この日の栽培講習会は、10カ所のマンゴー園で行った。