新議員の任期スタート/宮古島市議会
退任5氏が期待とエール
宮古島市議会議員の任期が12日で満了となり、新しい議員の任期がきょう13日からスタートする。新議員は10月27日の市議選で当選を果たした26氏で、任期は2017年11月12日までの4年間。
一方、改選を機に勇退を表明した5氏は12日の任期満了日を持って退任。「新議員には市民目線でさまざまな課題解決に取り組んでもらいたい」とそれぞれ期待とエールを送った。
新城啓世氏(66、平良)は平良市議1期、宮古島市議2期を務めた。
「市町村合併と行政刷新には特に力を入れたつもりだ。今後は一市民として宮古島市の発展に少しでも寄与できれば」と話した。
やり残した仕事として、市議会議員の活動規範などを定める議会基本条例の未制定を挙げ「新議員にはぜひ取り組んでもらいたい」と期待した。
旧上野村議4期、市議2期を務めた上地博通氏(63、上野)は「長いようで短い議員活動だった」と感慨深げ。
一般質問では主に農業問題を取り上げ、宮古農業の課題解決にさまざまな角度から市の対応をただした。
農業への思いは強く「新しい議員には宮古農業をどうすれば良いのか、活発な議論を展開してほしい」と話した。
前川尚誼氏(60、平良)は旧平良市議を1期、宮古島市議を2期務めた。
「議員活動は終わるが、これまで通り消防団や市民運動実践協議会、体育協会、防犯協会などのボランティア活動で、市の発展に少なからず貢献できれば」と話した。
一般質問では主に市の経済や農業、教育の振興ほか安心、安全な街づくりへ向け市の対応をただした。
砂川明寛氏(53、城辺)は旧城辺町議1期、市議は2期務めた。
現職の時は、「宮古島は農業が発展しないとだめだ」と言い続け、一般質問でも主に農業施策を訴えてきた。「これは一市民となった今でも強く感じる」と語った。
「幸い市政が安定しており、若い議員も誕生した。若者が意欲的に農業に取り組める施策を強化してほしい」と期待した。
嘉手納学氏(48、伊良部)は在任中、副議長(2008年8月19日~09年11月12日)として議長をサポートし円滑な議会運営を図った。
旧伊良部町議2期、市議2期務め「伊良部町時代は、合併の是非や自衛隊誘致問題で町民と激論を交わしたことが懐かしい」と振り返った。
「行政も議会も一体となり市民目線で課題の解決を」と訴えた。