比嘉さんら一流写真家が指導/来間小中
児童ら島の日常を撮影
名護市出身で米ロングアイランド大学名誉教授の比嘉良治さんの呼び掛けで、全国、世界で活躍する写真家ら7人が来島し、来間小中学校(知念安則校長)の児童生徒6人に撮影技術などをレクチャーするフォトプロジェクトが22日、同島内で行われた。同校の児童生徒は撮影指導を行うメンバーらと島内を散策し、島の日常を思い思いに撮影した。
同プロジェクトは、比嘉さんらボランティア有志によって実現した。今回、来島したのは比嘉さんのほか田中昭史さん(写真家)、高橋国博さん(ギャラリー冬青代表)、藤原パウラさん(写真家)、酒井アルベルトさん(琉球大講師)、北義昭さん(写真家)、窪山洋子さん(ブルームギャラリー主宰)ら計7人。いずれも世界を舞台に活躍するフォトアーティストだ。
プロジェクトは比嘉さんと交流の深い同島の子どもたちとプロの写真家が交流することによって、情操教育と各種メディアを活用しての島の情報発信などを目的としている。
子どもたちは2班に別れて島内を巡り、様々な被写体にレンズを向けながらプロの指導を受けた。ニューヨーク在住で、2011年から同島を訪れている比嘉さんは、これまでに島の子どもたち全員にカメラを寄贈するなど島民との縁を深めている。
比嘉さんは「子どもたちが撮影した写真は、島の人たちの意見を聞きながら、本や雑誌、新聞やインターネットを通じて世界に向けて発信していくことを考えている」と話した。
砂川進一君(中学3年)は「一流の人たちから写真の技術を教えてもらい本当にうれしい。ずっと思い出に残る」と目を輝かせた。また、知念校長は「世界のいろんなことを知っている方々が来てくれた。子どもたちの心に奥深く刻まれるものと感謝している」と話した。