飯島、丹野さん県優秀賞/中学生人権作文で14人表彰
第33回全国中学生人権作文コンテスト沖縄県大会の宮古地区表彰式が10日、平良地方合同庁舎であった。宮古からは県大会優秀賞に飯島彩帆さん(下地中2年)と丹野真菜さん(久松中3年)が輝いた。奨励賞は平野麗雄君(砂川中1年)ら3人。宮古島人権擁護委員協議会長賞は、兼口佳澄君(城辺中2年)ら9人が受賞した。
同作文コンテストは、豊かな人権感覚を身につけてもらう目的で実施。人権作文表彰式は第65回人権週間(12月4~10日)の啓発行事として行った。
県大会には126校から6334編(うち宮古地区13校から201編)の作文が寄せらた。
優秀賞を受賞した飯島さんの作品の題名は「もしもあの時…」。いじめを自らの根性と周りの支えで克服し、今では毎日を楽しく過ごす飯島さんは「あのとき死を選ばないで良かった」とつづった。
丹野さんは「普通に接することは(差別意識がなく)人権を尊重していることになる」と訴えた。
那覇地方法務局宮古島支局の宮原善男支局長は「どの作品も感性に富み、思わず涙ぐむ作品もあった。作文を契機に基本的人権に理解を深め、人権感覚を身につけた大人に育ってください」と祝福した。
神里清春・宮古島人権擁護委員協議会長は「感性豊かな内容に感動した。これからも優しさと思いやりの気持ちを持ち続けて、良きリーダーに成長してほしい」と期待した。
受賞者は次の通り。
【県大会優秀賞】飯島彩帆(下地中2年)「もしもあの時」▽丹野真菜(久松中3年)「遠足のおにごっこ」
【同奨励賞】平野麗雄(砂川中1年)「相手を理解する気持ち」▽宮川朋美(下地中3年)「一学期の級長を終えて思うこと」▽友利奈美(同)「この幸せがずっと続くように」
【宮古島人権擁護委員協議会長賞】兼口佳澄(城辺中2年)「思いやりと私の思い」▽下地美玖(久松中1年)「笑顔のための小さな一歩」▽中田光洋(福嶺中2年)「人権侵害とは…」▽下地泰聖(北中1年)「差別と人権」▽伊佐ももこ(久松中3年)「光の扉をあけて」▽松原優里子(同)「人の命と人権」▽瑞慶覧沙幸(城辺中1年)「人権の大切さ」▽外間ひかる(北中2年)「相手の気持ちを考えて」▽濱川伊万里(西辺中3年)「存在の意義」