農家手取り2万1554円/13-14年産サトウキビ
前期比390円の増額/交付金、原料代とも上昇
2013-14年産のサトウキビ価格が決まった。標準(糖度13・7度)的な農家手取額は1㌧当たり2万1554円で前期比390円の増額。国の交付金、砂糖の国際相場に応じて変動する原料代金がそれぞれ上昇したことが要因。宮古地区では宮糖伊良部、同多良間の両工場が製糖操業を開始しており、宮古本島2工場は8日に開始する。生産量は地区全体で31万6000㌧が見込まれている。
サトウキビ価格は、国の交付金と原料代金で構成される。原料代金は製糖工場が農家に直接支払う。
13-14年産サトウキビは基準糖度帯が緩和され、糖度13・1度~14・3度に改められた(前期は13・2度~14・4度)。これにより標準的な原料糖度は13・7度に設定されている。
今期の国の交付金は前期比320円増の1万6320円。基準糖度帯内の原料には一律で支払われる。原料代金も前期より上がっているが、この代金は基準糖度帯であっても0・1度ごとに変動、加減される。
仮に13・1度と14・3度を比較した場合、原料代金の加減によって459円もの価格差が生じる。
基準糖度帯以外の原料になると、国の交付金も増減する。基準糖度以上の交付金は0・1度ごとに100円が上乗せされ、15度は1万7020円、16度は1万8020円、17度は1万9020円と増えていく。
一方で基準糖度以下の原料は減額の一途。13度は1万6220円、12度は1万5220円、11度は1万4220円と下がり続けるため、より品質の良い原料の生産が求められる。
宮古地区の13-14年産サトウキビは豊作型。地区別の生産見込み量は▽平良8万1000㌧▽城辺9万300㌧▽下地3万6000㌧▽上野3万㌧▽伊良部5万6000㌧▽多良間2万3000㌧-。