一斉放水で無災害祈願/出初め式で防火誓う
市消防本部
2014年宮古島市(下地敏彦市長)の消防出初め式が7日、市消防本部で行われた。消防職員や消防団員ら総勢110人が参加し、本番さながらの展示訓練が行われたほか、最後に行われた一斉カラー放水では、虹が出現して会場を沸かせたほか、参加者たち出初め式を通して向こう1年間の安全・安心・無災害を願った。
特別点検では、下地市長、県消防協会宮古地区支部の前川尚諠支部長、一日消防長で砂川中学校2年の北原リンダさんが、隊列を組んだ消防職員や消防団員の服装などを観閲。参加者らは晴れ渡った青空の下で災害なき宮古島を目指して新年の決意を新たにしていた。
式辞で下地市長は「昨年は比較的平穏な一年だったが、救急出動件数が年々増加傾向にあり市町村合併後の2006年の2142件から比較すると667件増の2809件となっている。今後とも救急救命士の確保に努め、メディカルコントロール体制のさらなる充実強化を図りながら救急需要に対処していきたい」と述べた。
祝辞では真栄城徳彦市議会議長が「消防という職責の重要性を深く認識し盤石な体制を堅持して市民の負託に応えてほしい」と呼び掛けた。
そのほか、仲井真弘多県知事の祝辞(代読)が読み上げられたほか、一日消防長の北原さんがあいさつで「私は将来消防士を目指していて昨年9月の消防への職場体験は良い経験になった。消防署員の皆さんには市民の生命、財産を守るためにこれからも頑張ってほしい」と述べた。
展示訓練では、7階建ての雑居ビル「宮古ビル」の1階付近から出火し上階へ延焼中、3階店内に逃げ遅れた2人がいることを想定。消防隊員らは、本番さながらの動きで救助活動を展開した。
また、幼年少年防火クラブの余興では、下地保育所と上野保育所の園児たちが元気いっぱいの踊りを披露し、見学に訪れた家族連れから大きな拍手を受けた。