野菜の高値に期待/14年JA初荷式
JAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会(池間義光会長)の2014年初荷式が8日、JAおきなわ城辺支店野菜集出荷場で行われた。初荷はゴーヤー15㌧やトウガン16㌧、サヤインゲン1㌧の計32㌧。農家や農業関係者らが参加し1年間の高値取引や輸送の安全、ブランド産地化などを祈願した。今期は野菜・果樹で出荷量2700㌧、販売額8億5900万円(前期比13%増)を計画している。
宮古地区の冬春期野菜の出荷は10月下旬のゴーヤーを皮切りにスタートし、1月には各出荷品目が出そろい本格化した。
今期の野菜は秋の台風に伴う定植遅れや11月からの低温や日照不足の影響で出荷量がやや少なかったものの、年明け後は好天が続き挽回しつつある。現在(冬場)の本土市場は競合野菜がないため、沖縄産の独壇場の感が強く、ゴーヤー、トウガンを中心に販売は好調に推移しているという。
あいさつで池間会長は「食に対する安全・安心の意識を強く持ち続け、消費者に信頼される産地にしたい」と抱負。また本土までの輸送費一部助成で流通に明るい展望が開けたのを機に、今後生産拡大に取り組んでいくと決意を新たにした。
前田幹男県宮古農林水産振興センター所長はJA新集荷場の有効活用やJAが扱う野菜の10億円早期達成を祈念。下地敏彦市長(代読)はブランド産地化を目指した「定時、定量、定品質」の生産出荷体制構築に期待を寄せた。
池間等志JAおきなわ経営管理委員は高値取引や輸送の安全などを祈念し乾杯の音頭。最後は全員で「万歳三唱」を行い野菜を積んだトラックを送り出した。
主要野菜の生産計画はカボチャ1億9600万円、ゴーヤー2億7300万円、トウガン1億8000万円などを示している。