総合福祉保健セ着手へ/宮古島市
NTT社宅跡地に/2年後の供用開始目指す
宮古島市は福祉の拠点となる総合福祉保健センター(仮称)の建設に着手する。新年度当初予算にセンターの設計費約5000万円と事業費6、7億円を計上する方針で調整を進めている。供用開始は早ければ2年後の2016年度を目指す。建設場所は平良西里のNTT社宅跡地(宮古高校東側)の一部を借り入れる。
同センター建設は下地敏彦市長の2期目の公約。平良保健センターが築28年経過し老朽化していることから、福祉機能と組織の連携強化および市民の利便性向上を図る。
また、下地保健センターなどの保健施設の一元化を図ることで、適切な管理と専門職の配置でネットワークが強化できると期待されている。
同跡地には、児童館と学童クラブ、子育て支援センターの三つの機能を持つ複合施設「平良児童館」の建設(2015年度供用開始予定)も計画されており、市福祉部健康増進課では「保健センターと児童館が連携を図ることで少子高齢化社会に対応していける」と話している。
新しい保健センターは平屋建てで面積は2500平方㍍。全室バリアフリーで、300人収容の多目的ホールを完備するほか▽実習指導室▽個別相談室▽トレーニングルーム-などを設置。雨の日でもぬれずに健診車で集団健診ができるよう高齢者や子供たちに配慮した施設にする。事業費は合併特例債を活用する。
市健康増進課によると保健センター建設場所のNTT社宅跡地の面積は約1㌶で、このうちの約7700平方㍍を地主側から賃貸借する。
同課では新年度当初予算に設計費のほか6、7億円となる事業費も盛り込む方針で担当部署と調整作業を進めている。