発足後2万1700本植樹/美ぎ島宮古グリーンネット
活動に延べ3800人
緑づくりのボランティア組織「美ぎ島宮古グリーンネット」(会長・下地敏彦市長)は昨年1年間に846本の木を畑の防風林帯などに補植した。発足した2005年6月から13年12月まで9年間の植栽本数は約2万1700本。活動面積は7・1㌶(植樹1・6㌶、育林5・5㌶)、活動の参加人数は延べ約3800人に上った。
現在の会員数は個人218人、団体52の計270と、活動の輪が広がっている。
13年は4回の活動を行い延べ240人参加した。11月上旬には宮原地区でキヤノンが社会貢献活動としてヤブツバキを445本植えた。11月下旬には下地積間地区で市と合同で「防風林の日」イベントを行い植えた木の下草を刈り取った。同イベントには100人余参加した。
9年間に植えた樹種はブッソウゲやテリハボク、イヌマキ、フクギ、モクタチバナ、バンシロー、クワノキなど約30種類に及ぶ。植樹本数2万1700本の内訳は新植1万7000本、補植が4700本。最初の活動で植えた県道狩俣線沿いのブッソウゲやテリハボクは3㍍以上に成長した。
グリーンネットの年会費は個人が一口2千円、団体が同1万円。同ネットでは、多くの市民の加入を呼び掛けている。会費は苗や肥料、資材代などに充てている。
同グリーンネットの発足は、03年9月に襲来した台風14号で農作物や農業施設、ライフラインなどに甚大な被害が出たのがきっかけとなった。
県の農業関係出先機関のトップらが14号を教訓に災害に強い島と併せ、花と緑に包まれた「美ぎ島」づくりを市民に呼び掛けて、05年6月8日設立した。