1万2341人が入館/総合博物館13年
前年比273人増 企画展好評博す
宮古島市総合博物館(下里典子館長)の2013年の入館者数は1万2341人で、前年と比べ273人(2%)増えた。企画展や特別展が好評を博し、実績を伸ばした。1カ月当たり1028人、1日に42人入館した。
企画展で入館者数が最も多かったのは「美ぎ布展~苧麻糸が紡ぐ伝統の技~」(7月27日~9月1日)の1976人だった。
同展では苧麻の栽培から宮古上布ができるまでの工程を紹介。上布の小物や琉球王朝が作らせたとされる御絵図柄の上布などを展示し宮古の誇る伝統の技を発信した。
下里館長は上布に対する市民の関心が高く、好評だったことから今後も続けていく考えを示した。
2位は「野鳥展~知ってほしい宮古の宝~」(4月27日~5月31日)の1471人。3位は「現代宮古の作家たち」(2月23日~3月24日)の1342人だった。
月別には小中高校生に無料開放する8月(夏休み期間)の1668人が最も多かった。次いで5月の1367人、2月の1342人が続いた。2月には本土の修学旅行生が多く入館するという。
総合博物館は「宮古の自然と風土」をテーマに、動物の剥製や化石、原生林のパネル写真、陶磁器、昔の暮らしの様子を伝える展示物など約8000点を収蔵する。
修学旅行で宮古島を訪れ16日に同館を見学した兵庫県立西宮南高校2年生の古賀雅樹君は「本土と違う植物の写真や珍しい動物の剥製を見ることができた。いい勉強になった」と展示内容に満足の様子だった。
下里館長は「宮古の歴史や文化、自然を知るためにも市民の皆さんには積極的に足を運んでいただきたい」と呼び掛けた。