スポーツキャンプ開始
全国から選手続々/温暖気候などで自主トレも
宮古島でのスポーツキャンプがスタートしている。これまでに実業団陸上部など13団体・チームが実施または予定。幅広い分野のスポーツ選手が自主トレーニングでの来島も多く、宮古島観光協会では「期間中、延べ8000人以上が滞在する。観光客の少ない冬場をオンシーズンに変えることができる。宮古経済に与える影響は大きい」と話している。
宮古島でキャンプを予定しているのは野球が最も多くプロのオリックス・バファローズほか社会人、大学、高校合わせて9チーム。
このうち大学野球部が青森、平成国際、大谷、関西国際、国士舘の計5校で、久々に宮古島でキャンプを張る国士舘を除けばいずれも常連校となっている。
高校は花咲徳栄、横浜隼人で、2校とも甲子園出場経験がある。花咲徳栄は初のキャンプ。
今年は市営球場の再整備のため使用できる球場が市民、下地、城辺の3球場になった。「このため、旭川大や駿河台大、沖縄大などの野球部からキャンプの打診はあったが日程調整ができなかった」(ホテル関係者)
野球のほか、日清食品グループ陸上競技部やヤマダ電機、ユニクロの女子陸上部もそれぞれ宮古入りし、市陸上競技場などでトレーニングを行っている。
三井住友海上女子陸上競技部は昨年12月27日から1月5日まで実施。宮古島合宿は今年8年目で、すっかり定着している。
昨年12月29日にはサッカー日本代表でイタリアセリエAに移籍した本田圭佑選手が来島。「なでしこジャパン」の3選手も自主トレーニングのため17日に宮古島を訪れる。
ほかにもプロゴルファーや競輪、トライアスロン、マラソンなどの国内有力選手が自主トレなどを行っているという。
自ら大学野球の合宿誘致に奔走している宮古島観光協会の平良勝之副会長は「宮古島は温暖な気候や本土などと比べ交通量の少なさ、施設の充実などキャンプ地としての環境が整っている。監督同士が情報交換し、宮古島の良さを伝えているのではないか」と話している。
今後の課題としては、サッカー場や伊良部大橋開通後の伊良部島の施設整備などを挙げ「あらゆるスポーツ選手が宮古島でキャンプをすることで、スポーツアイランドとしてさらに脚光を浴びる。観光客とは違って、スポーツキャンプは滞在期間が長い。観光客が少ない冬場をオンシーズンに変えることができ、経済効果は大きい」と語った。