粗糖1500㌧を初出荷/沖糖宮古工場
糖度は上昇傾向
沖縄製糖宮古工場(砂川玄悠工場長)は18日、サトウキビを原料に製造した粗糖1500㌧を初出荷した。同工場管内の今期のキビは前期実績と比べ約4000㌧少ない13万㌧を見込む。歩留まりは12・4%、製品(粗糖)生産は1万6100㌧を目指す。
同工場は8日の操業開始以降、毎日24時間製糖を続け初出荷となった。
粗糖の初荷は大型トラックが、工場と港を行き来して運んだ。黄金色の粗糖はコンベヤーで運ばれ、船倉に流れ落ちた。初荷は愛知県の伊藤忠製糖でグラニュー糖や上白糖などに精製される。
沖糖には17日までに1万6398㌧のキビが搬入された。平均糖度は13・4度と基準糖度帯(13・1~14・3度)に入り、操業初日の13・2度より0・2度上昇した。
糖度区分別の原料構成比は13・0度以下が34・2%。13・1~14・3度(基準糖度帯)が51・7%、14・4度以上が14・1%で65・8%が基準以上となった。
初日に44%もあった基準以下は17日の当日搬入分だけでみると26・9%に低下しており、糖度は上昇傾向にある。
トン当たり農家手取額は2万1435円で基準額の2万1554円を119円下回った。