キビ畑でまた不審火/先月から計8件、関連か
17日午後9時45分ごろ、平良荷川取のサトウキビ畑が燃えていると、付近を通りかかった住民から市消防本部に通報があった。市消防署から消防車両3台が出動し約45分後に消し止められたが、キビ畑約3500平方㍍が焼け、収穫すべきだったキビも燃えた。宮古島署によるとけが人や住宅などへの延焼はない。宮古島市では昨年12月から今年にかけて、キビ畑が燃える不審火がこれで8件発生しており、警察では関連性と連続放火の可能性を捜査している。
警察と消防は火災発生から一夜明けた18日午前、現場で実況見分を行い、出火原因などを詳しく調べている。
警察などによると、出火箇所が数カ所見られることや近くに火の気がないことなどから、何者かが火を付けた可能性もあるとして、捜査員を増員し警戒範囲を広げるなど態勢を強化。宮古島地区防犯協会とも連携し、不審火発生防止を含めた農繁期中の防犯パトロールを実施している。
宮古島市では昨年12月1日から城辺地区を中心に収穫前のキビ畑での不審火が相次いで発生している。
被害に遭った畑のほとんどが民家から離れ、農道は整備されているが車両の通行は農家以外は少ない。
火災の発生は、週末から週明けの未明、または早朝がほとんどで、場所は城辺から平良にかけて広範囲となっている。