イベント誘致へ音響重視/宮古島ドーム
実施設計業務を発注
宮古島市のスポーツ観光交流拠点施設(仮称・宮古島ドーム)事業で、施設内に吸音板を取り付けて音の反響を防ぐ設計を施すことが分かった。音楽コンサートなどを誘致する上で音の充実は不可欠と判断。施設内の音響設備を整え、各種イベントに対応する。宮古島ドーム事業は2014年度中に造成工事を終えて15年度から本体建築工事に着手、17年4月に供用を開始する計画だ。すでに実施設計業務を発注しており、事業は4月から本格的に動き出す。事業費は約30億円。一括交付金を活用する。
宮古島ドームの建設場所は宮古空港東側に位置する久貝・松原の字有地。賃貸になるのか、買い取るのかについては市が両字会と交渉を進めている。
敷地面積は3万9000平方㍍、建築面積は5650平方㍍。建物は高さ約25㍍の卵形ドームで、5000人を収容できる。アリーナには人工芝を敷く。
音楽コンサートをはじめとする各種イベントのほかスポーツキャンプ、グラウンドゴルフ、テニス、ゲートボールなど多様な利用が可能。天候に左右されないため、市は島内外のイベント開催を視野に入れる。
県内では最大規模のドーム型施設になるが、特徴は音響設備の充実。音が天井や壁に反響することがないように、吸音板を取り付けて音楽コンサートなどの誘致につなげる。
人件費を含む年間の管理運営費は1700万円を想定、収入は1400万円としているが個人や小規模団体の使用、会議室、事務所の提供など多様な利用方法を提案して増収を図る。
今後の事業計画は、14年度内に造成工事を行い、進入道路も取り付ける。15~16年度の本体工事で建物と駐車場を整備し、翌17年4月の供用開始を目指す。