ふるさと百選に3団体
狩俣自治会 多良間「宗根」 JAオクラ部会
【那覇支社】県農林水産部は28日、2013年度「沖縄、ふるさと百選」の8団体を発表した。宮古地区からは平良狩俣自治会(上原正行代表)、多良間村の長瀬川・札屋・南・新池の4宗根(宮平行夫代表)、JAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会オクラ専門部会(国仲常夫代表)の3団体が選ばれた。認定証の交付式は2月1日開催の「おきなわ花と食のフェスティバル2014」で行われる。
狩俣自治会の認定は集落部門で「地域間の連携で笑顔いっぱいふるさとづくり」。
同自治会は、Uターン者らに市営住宅の家賃補助を行うなど、定住促進に力を入れている。
また、修学旅行生の民泊受け入れや狩俣小、中学校の児童生徒を対象にした農漁業体験を実施している。
このような活動を通して連帯意識の向上や地域の活性化、他地域との交流に寄与していることが高く評価された。
同じく集落部門で認定された多良間村の四つの団体兼祭場「宗根」の認定名は「村をあげてゆがぷう(豊年)を願うふるさとづくり」。
四つの「宗根」はスツウプナカのまつりで祭場が設けられ、各々の祭場に五つの「座」が設置される。男性はいずれかの座に参加。年齢を重ねるごとに座を移動し、知識や役割を教え合っている。
村を挙げて豊年に感謝し祈る心が継承されていることが評価された。
JAのオクラ専門部会は、オクラ料理を考案したり、「オクラ讃歌」を作詞作曲し披露するなど、ユニークな活動が認められた。
生産者と行政が一体となって生産拡大に取り組み、13年度には県の拠点産地に認定された。
生産部門での認定で、認定名は「畑(ぱり)ジャン、畑(ぱり)ジェンヌの愛を込めたオクラでふるさとづくり」。
県は、農林水産業と関わりを持ち、地域が誇れる魅力あるふるさとづくりに取り組んでいる団体を「沖縄、ふるさと百選」として認定し県民に広く紹介している。
農山漁村に対する理解を促進し、地域活性化に寄与することが目的。
今回の認定を含めてこれまでに集落部門35件、生産部門44件、交流部門27件の計106団体が認定されている。