地産池消の大切さ学ぶ/狩俣中
狩俣中学校(池村敏弘校長)で31日、モズク体験教室が開かれた。狩俣地区は養殖糸モズクを年間約230㌧生産し、全国2位の生産地。全校生徒22人は、めんつゆで味付けた糸モズクと太モズクを試食し、養殖モズク産業と安全・安心の地産地消の大切さを実感した。
主催は、狩俣集落モズク生産者、市水産課、宮古農林水産振興センター農林水産整備課。
地元で収穫されているモズクについての講義や試食を通して、地元生産者との交流を図るとともに、地域の水産業の魅力を伝えるのが目的。
同整備課の上原祐大朗さんが「狩俣のイトモズク」と題して講義した。
上原さんは「モズクは沖縄方言ではスヌイという。宮古では1978(昭和53)年に初収穫が始まり、35年の歴史がある。沖縄は全国1位のモズク生産地」と説明した。
その上で「モズクには糸モズクと太モズクの種類があり、正式名は糸モズクがモズク、太モズクがオキナワモズクとよぶ。糸モズクの天然ものは沖縄本島以北に分布し、宮古には天然ものは存在しない。太モズクは奄美・沖縄全域に分布する」と語った。
また「収穫したモズクは、船上で異物除去機を使ってモズクと異物に分けられる。県内の異物除去機の発祥地は狩俣地区で、モズク生産者は、その異物除去機を『飛ばし機』と称している」と述べた。
試食した3年の川田美琴さんは「糸モズク・太モズクとも食感が良くておいしかった。モズクは狩俣地区の自慢の一つ」と笑顔で語った。