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教育・文化
2014年2月6日(木)9:00

佐和田君、防衛大に合格

倍率12・1倍難関を突破/「将来は幹部自衛官」


防衛大学校に合格した佐和田尚誉君(中央)。その他(左から)自衛隊沖縄地方協力本部宮古島出張所の砂川盛子所長、父・隆司さん、下地市長、母・マリアさん=5日、市役所平良庁舎

防衛大学校に合格した佐和田尚誉君(中央)。その他(左から)自衛隊沖縄地方協力本部宮古島出張所の砂川盛子所長、父・隆司さん、下地市長、母・マリアさん=5日、市役所平良庁舎

 宮古島市平良出身の佐和田尚誉君がこのほど、防衛大学校の前期一般採用試験に合格した。この試験には1万4435人が受験して1194人が合格。佐和田君は倍率12・1倍の難関を突破した。防衛省自衛隊沖縄地方協力本部宮古島出張所管内で合格者が出たのは初めて。5日、市役所に下地敏彦市長を訪問した佐和田君は「将来は幹部自衛官になる」と抱負を話した。

 佐和田君は久松中から沖縄尚学に進学し、2013年3月に卒業した。同年度の受験は失敗したが、その後は浪人して宮古島市の東進衛星予備校で1日10時間以上の猛勉強に励んだ。

 この結果、14年度の採用試験では筆記の第1次、口述と身体検査の第2次試験を突破。佐和田君が選んだ理工学の県内合格者はわずか7人だった。

 佐和田君が自衛官を志したきっかけは、自らも出演した東日本大震災の被災者支援チャリティー公演。この活動を通して見聞きした自衛官の活躍ぶりに心を打たれて決心した。

 待ちに待った合格はインターネットで知ったが、合格通知書が届くまでは信じられなかったという。

 念願の合格を下地市長に報告した佐和田君は「災害派遣をはじめ、防衛出動に必要な学力と体力を身に付けたい」と決意を話した。

 下地市長は「難関の突破おめでとう。これからは幅広いバランスの取れた知識が必要になる。そのためにはいろいろな本を読んで見識を深めてほしい」と祝福と激励を送った。


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