新生児集中治療室を設置へ・宮古病院
新たに医師9人、看護師12人配置
【那覇支社】県は6日の庁議で決めた7239億円の2014年度一般会計当初予算案や約150億円の013年度2月補正予算案、県立病院事業局職員定員数の改正条例案など計87議案を、14日に開会予定の県議会2月定例会に提案する。提出議案の内訳は、予算案36件、条例案39件、議決議案12件。
条例案で、県立病院の救急医療体制の充実・強化を目的に、現在の定員数を80人(医師38人、看護師42人)増やし2734人に改める。宮古病院には医師9人と看護師12人を配置する。
宮古・八重山病院に初めて新生児集中治療室(NICU)と高度治療室(HCU)を設置する。NICUは重症な新生児を24時間体制で管理治療する。専属の小児科医1人と看護師6人を配置。HCUは特定集中治療室(ICU)よりやや重篤度の低い患者を受け入れる。看護師5人を配置する。ICUには医師1人を増やす。さらに、精度の高い検査結果を活用するため検査科医師を、感染防止対策に感染管理認定看護師を、各々1人配置する。
また、当直や長時間勤務などの軽減を図るため救急・産科・小児科に各2人の計6人の医師を増やす。
県は救急勤務医や産科医、離島・へき地勤務医を確保する対策予算に4億8310万円を計上した。
一方、当初予算案では14年度完成の伊良部大橋整備事業(平良下地島空港線道路)に22億3000万円を計上した。上部工や橋面、舗装工事などの事業経費に充てる。県の新規事業で、待機児童解消計画を策定し取り組む市町村に対し、保育定員の増加分に応じた補助金を交付する「待機児童解消支援基金事業」に3億3468万円を盛り込んだ。