豚肉など売れに売れ/市内スーパー
ジュウルクニツ商戦ピーク
市内のスーパーなどでは13日、あす15日(旧暦1月16日)の「ジュウルクニツ」祭に使う商品の販売商戦がピークに入った。「グソー(あの世)の正月」とされる宮古の一大行事。スーパーは定番食材の豚肉や紅白カマボコなどを買い出す客で混雑した。
豚肉と紅白カマボコの売れ行きは、通常の日の5倍。店員らは「陳列台に置いても置いても間に合わない」とうれしい悲鳴を上げていた。
伊良部に住むヤームトゥ(本家)の嫁の仲宗根シゲさんは豚三枚肉や紅白カマボコ、ゴボウ、シイタケ、コンブ、モチ、生菓子、ミカン、バナナ、リンゴ、神様のお金とされる打ち紙などを、買い物籠いっぱいに買った。
仲宗根家の墓前には、約人の家族や親せきが集うという。「神様と一緒に、そろってごちそうを食べながら楽しく過ごし、一族の健康を願いたい」と笑顔いっぱいに話した。
佐良浜の主婦はジュウルクニツ用に泡盛の1升瓶6本を買った。墓前に集まるのは約30人。「6本でも足りないよ」と佐良浜地区のジュウルクニツの盛大な様子を話した。
ジュウルクニツ 後生の正月といわれる年中行事。一族が墓前にそろって先祖を供養する。料理は紅白カマボコや豚肉の煮付け、赤く染めたイカやタコ、タマゴなどが定番。料理を供え、あの世のお金とされる打ち紙を焼き、焼香した後は酒宴となる。