教育振興の功績たたえる/多良間
本村さんの叙勲受章祝う
【多良間】2013年秋の叙勲で瑞宝双光章(教育功労)を受章した元小学校長の本村恵眞さん(86)の祝賀会が12日、塩川集落センターで行われた。村民や伊良皆光夫村長、村議会議員らが参加し、教育振興に対する功績をたたえるとともにさらなる活躍を祈念した。
本村さんは1986年に村文化協会を設立。「温故知新」を掲げて、島の歴史や文化の掘り起こし、伝説や物語の調査研究に従事した。2011年まで会長を務めた。
八月踊りの司会進行や解説役も15年間務めた。
多良間小校長を最後に退職した後は村教育委員会委員、教育長、教育委員長を務めるなど、村の教育振興に多大な尽力をした。
叙勲受章はこういった功績が認められたもので、あいさつした伊良皆村長は「叙勲をいただく事は簡単にできない。受章は本村さんの日ごろの頑張りと努力のたまもの」とたたえた。
乾杯の音頭を取った兼濱朝徳さんは、本村さんの数々の功績や多良間で初めての手回しの発電機で映画上映をした事、アイスケーキをつくった事など、本村さんとの思い出話をユーモラスに紹介し会場を笑いの渦に巻き込んだ。
これに対し本村さんは、教員になった経緯や初めて赴任した狩俣小学校での出来事などを話し「叙勲受章は周囲の皆さんの支えがあったからこそ」と感謝した。