川満香多さん、再び夢舞台
坂東玉三郎さんと共演へ/組踊「聞得大君誕生」
琉球舞踊「穂花会」教師で実演家の川満香多さんが人間国宝の坂東玉三郎さんと組踊「聞得大君誕生」で再び共演する。国立劇場おきなわでの上演は5月22日から25日までの4日間。川満さんは19日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ねて再演を報告。併せて来月23日にマティダ市民劇場で開かれる「琉宮の舞い」で披露する創作組踊「ももたろう」をアピールした。
川満さんは昨年3月、坂東玉三郎さんと組踊「聞得大君誕生」で共演し、玉三郎さん演じる音智殿茂金の相手役を務めた。
この公演は大盛況となり再演を求める声が相次いだという。これに応える形で沖縄と京都(6月開催)での上演が決まった。
川満さんは19日、穂花会家元の亀浜律子さんらとともに下地市長を訪問。昨年3月の玉三郎さんとの公演について「稽古のときの姿勢が本当にすごい。どこまでも真っ直ぐな姿勢がとても勉強になった」と人間国宝の大きさを表現した。
下地市長は「玉三郎さんの相手役など誰となしにできるものではない。本当に素晴らしい」と話し、川満さんが歩んできた芸の道とその努力をたたえた。
市長表敬後の会見で川満さんは「(昨年3月の)初演がテレビでも放送されたことで宮古の多くの方から連絡をいただいた。ぼくが組踊に携わっていることだけでなく、組踊が多くの方に伝わった」と話し、組踊の広がりを喜んだ。
県内公演のチケットは応募抽選。所定の応募用紙を劇場窓口か郵送で受け付ける。受け付け期間は3月1~14日。公演に関する問い合わせは同劇場チケットカウンター(電話098・871・3350)まで。