市内雑貨店に強盗
はさみ突き付け脅す/現金約7万円奪い逃走
27日早朝、市内下里の県道243号線に面した商店に男が押し入り、店主の女性(77)をはさみのようなものを突き付け「金を出せ」などと脅し、レジスターから現金約7万円を奪って逃走した。宮古島署は強盗事件として捜査を進め、逃げた男の行方を追っている。
警察によると、27日午前5時40分ごろ、同雑貨店の正面玄関からタオルで口元を隠した男が入り、店番をしていた店主の女性に携行していたはさみを突き付けて「金を出せ」などと脅迫した。驚いた店主がレジスターを開けたところ、現金約7万円をわしづかみにして逃走した。
男は年齢40~50代くらいで身長約165㌢ほど。事件当時、白っぽい長袖のTシャツかポロシャツの様なものを着ており、カーキ色の長ズボンを着用していたという。
被害にあった店主の女性によると、店は午前5時に開け、男が入って来る前に3人ほどの客があった。男が店の玄関から入って来たため、客だと思いレジスターのあるカウンターに立っていたところ、男がカウンター側に歩み寄り、小声で「金を出せ」と言った。女性は最初は冗談だと思い、男の顔をみたところ、タオルで目から下を覆っていたため、強盗だと気がついた。
男は長さ約25㌢程度の裁断ばさみのようなものを女性の脇腹に突き付け、「早く金を出せ」とせかしたという。女性は「店を開けたばかりなので現金は置いていない」というと、次第に声を荒げ、「急いでいる、早く金を出せ」と迫ったため、女性がレジスターを開けたところを釣り銭として用意してあった現金のうち、約7万円をわしづかみにして店を出て行った。男は県道243号線の歩道を北方向に歩いて逃げたという。
店主の女性は男が立ち去ったのを確認した後で、同店の外階段側から夫がいる2階に上がり、事情を話し110番通報した。
女性は「最初は冷静に対応していたが、脇腹に長いはさみが突き付けられていることに気が付き恐くなって気が動転した。急いでレジを開けると男は現金を数えることもなく、わしづかみにして出て行った」と話した。女性にけがなどはなかった。
警察は強盗事件として付近の聞き込みなどを行い、逃げた男の行方を捜査中。