サンゴの保全など学ぶ/海の環境ネット
「海と自然カフェ」開催
「海と自然カフェ」(主催・宮古島海の環境ネットワーク)が1日、市内のレストランで、水産学博士の梶原健次さんを講師に招き行われた。梶原さんは「サンゴを守るためには、サンゴが生息する環境をいかに守るか。そのために一人一人が何ができるか」をテーマに、サンゴの種類や生態、サンゴ礁が果たす役割や現状などについて映像を用いながら、分かりやすく説明した。
沖縄周辺海域に生息するサンゴはおよそ400種類。サンゴは植物ではなく、動物で、体内に褐虫藻を共生させ、お互いが排出する栄養素を摂取しながら生きていることなどを説明した。また「サンゴ礁の自然界に対する役割として、海の生き物に食住を提供している。人間の社会には、水産資源の提供や天然の防波堤としての役割がある」と述べた。
サンゴ礁の保全について「正解はないかもしれないが、赤土の流入防止や窒素を多く含んだ地下水の流れ込みや生活の雑排水の処理などで、環境をある程度守ることができる」と話した。
きょう2日は同ネットワークの主催で午後1時30分から池間島イキヅビーチで海辺の観察会が行われる。