とうがにあやぐ合奏/さんしんの日
宮古民謡協会員ら60人
「さんしんの日」の4日夕刻、宮古民謡協会(川満健功会長)はカママ嶺公園の「とうがにあやぐ」歌碑前で、同歌など十数曲を合奏した。とうがにあやぐは宮古の人々の宇宙観や世界観を壮大なスケールで表現した宮古を代表する民謡。協会会員や一般市民の民謡愛好者ら約60人が、三線を弾き厳かに歌い上げた。
川満会長は「とうがにあやぐの碑の前で、さんしんの日を迎えたことをうれしく思う。とうがにあやぐをたたえながら、好きな三線を奏でて一時を有意義に過ごしてください」とあいさつした。
「大世照らし居。すまてぃだだき国の国々 島ぬ島々 輝り上がり覆いよ(この世の太陽は国という国々、島という島々を照らしている)」-。
演奏会は午後5時30分から始まり、「とうがにあやぐ」で幕を開けた。「大世栄」「鏡原馬場」の連続演奏に聴衆らが大きな拍手を送った。
中央大学法科大学院生の守屋いずみさんは「宮古民謡を聴くのは初めて。いい土産になった。子供から大人まで大勢が集う様子から、宮古では民謡が広く普及していることを感じる」と感想を語った。
「とうがにあやぐ」の歌碑は沖縄宮古民謡協会が昨年、「とうがにあやぐ」の後世への継承などを目的に、協会設立40周年を記念して故郷に建立した。
さんしんの日 3月4日は覚えやすい語呂合わせ。沖縄文化の原点三線の魅力を広めることなどが狙い。県内の民放ラジオ局の提唱で1993年にスタートした。各地で三線愛好者が集い三線と歌を楽しんでいる。