駆け込み需要ピーク/来月1日、たばこ値上げ
市内スーパー、カートン売り場開設
10月1日のたばこ値上げを前に、駆け込み需要がピークに入った。市内の卸売業者によると、一番人気の高いマイルドセブン・スーパーライトの21日の納品数量は、通常と比べ約10倍の400カートン(4000個)。市内のスーパーでは、カートン単位の売り場を設置し対応している。
今回の上げ幅は110円~140円。マイルドセブンは300円から410円、セブンスターが300円から440円に上がる。
駆け込みは、今月初めに動き出した。従来と比べると、2週間ほど早い。上げ幅が以前の10~20円台より大きいのが駆け込みに拍車をかけたとみている。
市内のあるスーパーでは、3日から14日まで予約を受け付けた。予約件数は21件、数量が120カートン。一人で6カートン申し込む人もいた。
22日は、売れ筋32銘柄のカートン売り場を開設した。2、3カートン買う人もいるという。今週末には、スペースを広げ、取り扱う全銘柄の約7割を並べる。
愛煙家の反応はさまざまだ。60歳の男性は「医者と相談して、薬をもらってやめたい。この機会に、不健康な生活習慣を変えたい」と意気込みが強い。歳の男性は「やめようと思っている。100円以上の値上げは、家計に響く」―など経済面を理由に挙げた。
一方、「たばこは気分や頭の転換によい。1000円になっても、やめないと思う」と話す人もいる。
今回の値上げは、たばこ税増税に伴い実施される。増税は従来の税源確保と異なり、健康増進を狙いにするという。