前月比1頭3万円上げ/宮崎の購読者、5カ月ぶり参加
9月肉用牛競り
台風11号の影響で延期されていたJAおきなわ宮古家畜市場の9月肉用牛競りが23日、開かれた。子牛1頭平均価格は33万6870円と、前月比3万955円上げた。今月の競りには、4月の口蹄(こうてい)疫発生以降5カ月ぶりに、宮崎県の購買者が参加した。
宮崎県では8月27日に口蹄疫終息宣言が発表され、牛などの移動制限が全面的に解除された。
宮崎県から参加した購買者は4人。県外の競り参加が制限されていた鹿児島県からも訪れ、購買者は口蹄疫発生前の顔ぶれに戻った。JAは、そのことが値上げに結びついたと分析している。
宮崎県の鷹巣弘一さんは「県外の競りに行けるようになりほっとした。経営は厳しくなったが、頑張る」と決意を新たにした。
鹿児島県の購買者は「規制が厳しく県外の牛が3カ月間買えなかった。牛舎の牛が減り経営に影響している。状況に応じては県外牛の導入もできる柔軟なマニュアルづくりが必要と思った」と語った。
JAのまとめによると、子牛は458頭上場され、457頭が取引成立した。
総販売額が1億5394万円、総販売体重が12万3459㌔。1頭当たり平均体重は270㌔と、標準を満たした。キロ単価は、前月比118円高の1247円。
性別の1頭当たり価格は去勢が36万7864円(前月比3万1597円高)、雌が29万2922円(同比2万7528円高)となった。
1頭当たりの最高価格は、48万9300円を記録した。
去勢の体重区分別1頭当たり価格は「300~349㌔」が最も高く40万8660円。「250~299㌔」の36万8865円が続いた。
子牛と成牛を合わせた総販売額は、1億5810万円だった。