卒業の門出に晴れ晴れ/期待胸に学びや巣立つ
5小学校で卒業式
宮古島市の5小学校で19日、卒業式が行われた。各校の卒業生は晴れ晴れとした表情で門出。入学の日から6年間通い慣れた学びやに別れを告げ、4月から始まる中学校生活への期待に胸を膨らませた。父母や在校生、学校教諭は卒業生の門出を祝福した。
このうち宮原小学校(国仲克紀校長)では国仲校長や教諭、来賓、後輩の在校生9人、両親などが見守る中、砂川希さん1人が元気良く巣立った。砂川さんは、4月から鏡原中学校に在籍する新たな生活に向け、夢と希望に胸を膨らませていた。「将来はファッションデザイナーになり、家族にオリジナルの洋服を贈りたい」と瞳を輝かせて語った。同校から1人きりの卒業生を送ったのは今回が初めて。
校歌斉唱などの後、国仲校長が卒業証書を授与。砂川さんは、胸を張って受け取り、笑みを見せた。
国仲校長は「希さんは、6カ年で良き伝統と校風を先輩たちから引き継ぎ、後輩たちにつないだ。たくましく成長し感激している。これからは自分の苦手なものを克服し、本気で努力すること。明るい持ち味をさらに磨いて未来に向かってください」と式辞。
次いで市教育委員会の宮國博教育長(代読)が「希さんは、最後までやり抜く力を学んだ」と告辞し、今後の向学心に期待を込めた。豊見山春美PTA会長が「希さんはいろんなことにチャレンジし、立派に成長した」と祝福した。
保護者を代表して希さんの父・砂川明文さんが同校に卒業記念品のプランター20台を寄贈。「希ちゃんは、心も体も大きく成長した。これからも私たちを見守ってください」と述べた。