伊良部がワースト/高度肥満で男女とも
地区別のデータを公表
市健康増進計画推進会議(細田実委員長)の2013年度第2回会合が19日、下地保健福祉センターで行われた。会議では「国民健康保険、社会保険、生保健診統合データからみえる健康課題」について、事務局が発表した。報告では旧市町村別のデータも示された。BMIの肥満度指数で高度肥満は男女とも伊良部がワーストとなった。そのほかの数値でも特に伊良部の女性は多くの項目で高かった。
示されたデータは、2011年度の特定健診受診者10万人当たりで算出。宮古島市の人口を10万人として見た場合の数値として示された。
高度肥満の割合で伊良部の男性は1万2735人、女性は10928人となり、男女とも10人に約1人が高度肥満の状態で県平均と宮古島全体の平均を大きく上回っている。
また、肥満の割合(腹囲)では、男性(85㌢以上)で上野が最も高く。女性(90㌢以上)は伊良部が唯一3万人台で最も高かった
宮古島市が昨年公表した国民健康保険加入者特定健診の結果で、男性は肥満、糖尿病、高血圧で県内11市中ワースト。女性は脂質(中性脂肪)、高血圧、腎機能の尿たんぱくで県内ワーストとなるなど厳しい結果が示されていた。
今回発表されたのは、国保加入者以外の社会保険加入者などを含めた統合データで、宮古島市の男性は肥満、高血圧、糖尿病などで全国平均、県平均を大きく上回っている。また、女性も肥満、高血圧などで全国、県平均を上回っている。
今回は、この数値を基に旧市町村別のデータも示された。宮古地区の対象者数は男性が4047人、女性が3761人の合計7808人となっている。
地区別のデータでその地区の受診者数を基本にした肥満や高血圧などの頻度では、BMIの高度肥満では男性ワーストが上野の11・8%。女性のワーストは伊良部の10・4%となっている。
高血圧有病者の頻度では、男女とも城辺が最も高かった。また、糖尿病者の頻度では男女とも下地が最も高かった。
そのほか、肝機能障害者の頻度は男性が下地、女性が平良となっている。
会議では、今回示された統合データと旧市町村別の数値を分析し、宮古島市全体の健康増進に役立てていくとしている。