「まず中学校区の見直しを」/学校規模適正化検討委に要望
宮島を守る会
平良島尻の自治会や学校PTA、事業推進委員会などで構成される宮島を守る会(仲里長造会長)は24日、市役所城辺庁舎に川上哲也教育長を訪ね、宮島小学校の存続を求める要望書を提出した。
学校規模適正化検討委員会の中で議論されている宮島、狩俣、池間の小中併置案に関し「まず優先すべきは全宮古島市の中学校を対象とする校区の見直し」などと提案し、地域や父母が要望している小学校については存続させるよう訴えた。
宮島、狩俣、池間の小中併置案は、同委員会がたたき台として協議した内容。小中併置を優先した上で「その後の社会状況や人口動態の変化によって統合の検討を推進する」などとしている。
宮島を守る会は、同案に対する意見として▽学校規模の適正化を満たす児童数にはほど遠く、複式学級の解消には至らないことが予想される▽特色ある教育を求めてきた父母が統合された小中併置校を選択しない場合が予想されるために、児童数が減少する―などとして小中併置に伴う児童生徒数の増加に疑問符を付けた。
その上で、全宮古島市の中学校を対象に校区を見直しながら学校規模適正化を推進するよう要望。小学校に関しては、「可能な限り存続を図り、その後の人口動態の変更や社会情勢・教育環境の変化によって必要となったならば規模適正化を検討する方が良い」として再検討を求めた。
要望書を受け取った川上教育長は「来月に第4回の検討委員会を開くが、12月に向けて方針ができれば良いと考えている。要望は検討委員会に報告して議論していきたい」などと話した。