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社会・全般
2014年4月2日(水)9:00

海の生き物間近に/八重干瀬観光ツアー

観光客390人が上陸/伊良部大橋開通伴い最後


足元に気を付けながらカナマラに上陸する参加者ら=1日、八重干瀬カナマラ

足元に気を付けながらカナマラに上陸する参加者ら=1日、八重干瀬カナマラ

 毎年旧暦3月3日の浜下りの日を中心に行われる「八重干瀬観光ツアー」が1日、始まった。来年1月の伊良部大橋の開通に伴い、カーフェリーがなくなることから、今回のツアーが最後となり、約30年の歴史に幕を閉じる。ツアーは、伊良部-平良間の航路でフェリーと高速旅客船を運航させている宮古フェリーとはやての2社が企画。八重干瀬へは、カーフェリー2隻が特別に往復運航してきた。2日も同様のツアーが実施される。

 ツアー初日は、2隻合わせて約390人の観光客らが国内最大規模のサンゴ礁群、八重干瀬のリーフ、カナマラとキジャカに上陸し、生息する生物を観察し、海やサンゴの豊かさを満喫した。

 サンゴを踏みつぶさないようにゆっくりとした足取りで船からリーフに上陸した観光客の中には「きれいなサンゴ」と歓声を上げる人も多かった。

 横浜市(神奈川県)から孫の竜之介君(4)と参加した伊志嶺幸代さん(66)は「佐良浜出身だけれど初めて参加した。今回が最後ということなので、どうしても孫に『海の底』を見せたかった。参加者も結構多く、サンゴもとてもきれい」と足元のサンゴを踏まないよう注意しながら、リーフへの上陸を楽しんでいた。

 観光客らは、1時間余の上陸を堪能。平良港に戻る船上では、マグロの刺し身や泡盛が振る舞われた。民謡ショーも開かれ、観光客らは船上で楽しそうにクイチャーを踊っていた。

 八重干瀬は池間島の北の沖合に広がるサンゴ礁群で、南北17㌔、東西6・5㌔の海に約100のサンゴ礁からなる。それぞれのリーフには地元の人たちの呼び名が付けられている。


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