沖糖、13万5800㌧搬入/キビ搬入終了
平均糖度は14・25度
沖縄製糖宮古工場は2日夕、2013-14年産サトウキビの搬入を終えた。85日間で13万5800㌧を搬入し、平均糖度は14・25度だった。搬入の終了日が4月に入ったのは近年例がない。雨天時に稼働が制限される機械刈りの急激な伸びが要因で、新たな課題として浮上している。
沖糖は1月8日に今期製糖操業を開始。この間、雨の影響でハーベスターが稼働できず、原料不足で複数回にわたって工場の運転を停止させた。このため搬入計画も後ろにずれた。結果として搬入は2日夕に終了。搬入量は前期より1000㌧ほど多い13万5800㌧で平年以上の実績となった。
平均の反収(10㌃当たりの収量)は約7㌧を確保したが、株出し圃場を中心に4㌧以下だった圃場が約200㌶あり、株出し管理の面で課題を残した。
糖度区分別の原料構成比率は、基準糖度帯(13・1~14・3度)が全体の41・06%となり、糖度帯以上の原料は42・92%だった。糖度帯以下は16・01%。
1㌧当たりの農家手取額は2万1725円(国の交付金含む)だった。
搬入の終了を受けて沖縄製糖の砂川玄悠専務は「生産農家の日ごろの肥培管理と努力、株出し面積の拡大等で収量が増えている」と総括した。品質面は「昨年10月に接近した台風の影響が大きく、なかなか糖度が上がらなかった」と気象条件の影響を指摘した。
課題に挙げたのが搬入日数。「この20年、原料の搬入が4月までかかったことはない。製糖操業が天候に左右されるという現状が浮かび上がった」と述べた。
機械刈りは、ここ数年で急増しており、今期は全体収穫面積の6割以上(申込段階)に達している。
沖糖と同じ1月8日に今期操業を開始した宮古製糖城辺工場の原料搬入終了日は流動的だが、4日までずれ込む公算が大きい。