年間で40万391人/2年連続40万人超は達成
13年度入域観光客数
宮古島市は7日、2013年度の入域観光客数が40万391人だったと発表した。前年度と比較すると1万3263人(3・21%)の減となったものの、2年連続で年間40万人超の記録を達成した。市観光商工局では、市の観光振興基本計画で目標に掲げる年間50万人達成に向け、今後は旅行会社に直接、宮古島を売り込む活動が必要との考えを示す。
4月から9月までの上半期入域観光客数は20万5434人で、過去最高となる年間41万3654人を記録した12年度の実績を6117人(3・07%)上回る好調ぶりを見せた。
月別に見ると、最多は9月の4万6513人で前年同月比では3436人(7・98%)増加した。次いで多かったのは8月の4万2139人。前年比増加数・率は8月が最高で6423人(17・98%)もの伸びを記録した。4月と6月も2万人台ながら前年度を上回った。
しかし、10月から3月までの下半期では前年比で1万9380人(9・04%)下回る19万4957人にとどまった。日本に多数の台風が接近した10月は5463人(13・08%)減の3万6292人となり、年間を通して減少数・率が最多となった。11月は3472人(11・59%)減の2万6486人、1月は3282人(10・72%)減の2万7324人と、いずれも前年実績の9割に届かなかったほか、すべての月で前年を下回る結果となった。
観光商工局の下地信男局長は、宮古島がロケ地となったテレビドラマの放映や、音楽専門チャンネル「MTV」による野外音楽イベント「Isle of MTV(アイル・オブ・エムティーヴィー)」などが12年度にはあったことなどを挙げ、「前年度を上回る要素が13年度にはなかった」としながらも、「右肩上がりで伸ばしていきたいという思いはあったので、減少したことは残念」と語った。
年間50万人達成に向けては「具体的な目標設定と、誘客に向けた仕掛けや取り組みの強化が必要」とした上で、「これまでは県外広告などで宮古島を知ってもらう取り組みをしてきた。これからは旅行社各社へ直接、担当者が出向き、市が作成している観光プロモーションビデオを見せながら送客を呼び掛ける取り組みが必要」との考えを示した。
伊良部大橋が来年、開通予定であることを踏まえ下地局長は、伊良部島の観光資源の掘り起こしの必要性も指摘した。