学校補助教材を贈呈/JAグループ沖縄
小学校の授業で活用/「農業とくらし」
【那覇支社】JA沖縄・中央会と農林中央金庫那覇支店で構成するJAグループ沖縄はこのほど、県庁に高良倉吉副知事を訪ね、学校補助教材の全国版「農業とわたしたちのくらし」と、今年度新たに作成した県版副読本「おきなわの農業」のそれぞれ2万5000冊を贈った。各教材は県内すべての小学校に配布され、新5年生の授業で活用される。
贈呈式で新崎弘光中央会長は「教材本を通して、多くの子供たちが県内農業に興味を持ち、将来の沖縄農業の支えとなるように期待したい」と述べた。
高良副知事は「農業の営みを通して提供される食と農の関係を、子供たちが理解する上で重要な教材だ。学校でしっかり活用して、農業と食の大事さを認識させたい」と話した。
全国JAグループは、子供たちに食や農業への関心と理解を深めてもらおうと、2008年から「JAバンク食農教育応援事業」の一環として、全国版教材を毎年県に寄贈している。今回で7回目。今年度は全国版に加え、県内の学校現場から寄せられた「特色ある県の農業をより詳しく勉強できる教材本がほしい」との要望に応え、JAグループ沖縄が初めて作成した県版「おきなわの農業」も贈られた。
県版副読本には、沖縄の気候・土壌や農家人口・戸数のほか、県内の主な農畜産物は「どこで?なにを?どのくらい?」生産されるかなど、幅広いテーマが取り上げられ総合的に学習できる内容になっている。JA沖縄の県内52支店から今月中旬以降、地元の各小学校に届けられる。