安価「スウ」が大人気/1個100円に客どっと
「とうがんの日」キャンペーン/生産、販売拡大目指す
トウガンの消費拡大を目指す宮古地区「とうがんの日」キャンペーンが10日、JAファーマーズマーケットあたらす市場で開催された。店内には1個100円のトウガンが山積みにされ、午前9時の開店直後から販売コーナーは人だかりとなり、用意されたトウガンは飛ぶように売れた。また、JA女性部によるトウガンを使った宮古そばも午前11時から先着300人に無料提供されて好評を博した。セレモニーでは関係者が2014年度の生産目標1000㌧(売上げ2億円)を目指して「がんばろう三唱」も行われた。
同キャンペーンのスローガンは「太陽とサンゴ礁の卵 宮古島産とうがん」。県内外で高い評価を受けている宮古島産のトウガンを広くPRして、さらなる消費拡大を図る目的で毎年行われている。
実行委員長の新城武一郎JAおきなわ宮古地区本部長は「宮古島は冬春期の出荷量が全国一を誇るトウガンの産地。このキャンペーンを契機にトウガンの消費拡大に弾みがつくことを期待している」とあいさつした。
また、激励の言葉では前田幹男県宮古農林水産振興センター所長と、市の長濱政治副市長が宮古島産トウガンの安全と安心をアピールするとともに、さらなる消費拡大に行政としても積極的に取り組んでいく姿勢を示した。
1個(約2㌔)で100円のトウガンは約2000個が用意され、午前と午後の特売で完売した。
60歳代の女性は「朝から楽しみにしていた。トウガンはいろいろな料理に使えるので大好き。きょうは豚の軟骨と昆布と一緒に煮込んでトウガンを食べたい」と笑顔で話した。
山口修JAトウガン専門部会長は「今年のトウガンは少し値段が高めだが良い出来だと思う。これも生産農家の努力のおかげ。宮古のトウガンを安定供給していくためにも若い生産農家の育成などにしっかり取り組んでいきたい」と述べた。
JAによるとトウガン農家は70戸。2013年度は846㌧を生産し、1億5400万円を売り上げた。14年度は1000㌧、2億円の売上げを目指している。
とうがんの日 1998年4月10日に県経済連が主催した「とうがんの日」宣言大会で、同日を「とうがんの日」に定めた。沖縄方言「し(4)ぶい」と和名「とう(10)がん」にちなんだ。宮古方言名「スウ」。