大学の知を新商品に/沖縄TLO
県委託事業の公募説明
大学などの知を活用した産業発展を支援する沖縄TLO(西原町、琉球大学産学官連携推進機構内)が県から受託しているライフスタイルイノベーション創出推進事業の公募説明会が16日、平良港ターミナルビルで開かれた。担当者が応募要領や事業内容を紹介した。
ライフスタイルイノベーション創出推進事業とは、大学の研究成果を活用し、産業振興や県民生活における①介護(健康)②安全安心③生活環境-の3分野の向上につながる新商品や新サービスの開発を推進し、新事業の創出や企業の高度化を図るもの。県内中小企業を中核とした事業者が県内外大学や協力企業と連携し、研究開発プロジェクトを推進する。
同事業には商品化の実現可能性を検証する育成ステージと、市場導入を目指した商品の有効性評価や実証実験、実用化に向けた研究開発を行う実用化・実証ステージの2ステージがある。
育成ステージの場合、支給される研究開発費は800万円以内で、事業者負担はない。実施期間は契約日から2015年3月上旬までで、採択数は5件程度を予定している。
実用化・実証ステージの研究開発費は2000万円以内で、事業者負担は事業費の4分の1。実施期間は契約日から最長で3年以内。採択数は2件程度の予定。
公募受付期間は5月15日までで、書類提出期間は5月13日から15日までの午前9時から午後5時。
説明会では沖縄TLOの担当者が応募要領や事業内容を説明。研究開発テーマのイメージとして、介護(健康)分野では高齢者の生活課題の解決に貢献する新たな健康食品の開発、安全安心分野では海の事故防止のための海中調査ロボットや水中通報装置の開発、生活環境分野では沖縄の強い日差しに特化した遮熱塗料の開発などを挙げた。
説明会終了後には、同じく県から同社が委託を受けている「健康食品産業元気復活支援事業」の相談会も行われた。2つの事業についての詳細は同社ホームページ(http://www.okinawa-tlo.com/)で確認できる。
両事業に関する問い合わせは同社(電話098・895・1701)まで