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行雲流水
2014年4月22日(火)8:55

「第30回トライ大会」(行雲流水)

 「海・風・太陽 熱き想い 君を待つ」をテーマに開催された第30回トライアスロン宮古島大会は、好天に恵まれて、盛会裏に行われ、感動のうちにその幕を閉じた

▼競技の最初はスイムの3㌔。白い砂と青い海のコントラストの美しい与那覇前浜で、号砲を合図に、アスリートたちは、水しぶきを上げて一斉に泳ぎだした▼次はバイク。島を一周半(155㌔)、風のように疾走した。コースは整備され、赤、白、黄の花々で飾られていた。東平安名崎では開かれた大空と、咲き誇る純白のテッポウユリが彼らを見守った。最後はラン(42・195㌔)。沿道の観衆の声援に後押しされて、残る力を振り絞って力走した

▼トライアスロンは島一円を舞台に展開される祭りである。祭りだから、いくつもの歌や踊りの輪ができた。獅子も舞った。生徒たちの奏でる楽曲も鳴り響いた。そして、内外のアスリートも、沿道の応援団も、協賛団体も、大会を見事に組織、運営に当たった役員とボランティアも、絵を描き、こいのぼりを泳がせた子どもたちも、みんなが祭りの主人公であった

▼過酷なレースに人はあえて挑戦する。そして、それぞれの思いがそれと並走する。「健康を確認したい」。「結婚の記念に」。「ある願いを込めて」。「宮古が大好きだから」。挑戦する行動力こそが尊い。そこに、希望につながる爽やかな達成感が残る

▼宮古島市陸上競技場では、ゴールする競技者を拍手と歓声が迎え、労をねぎらう人の輪ができた。花火が空高く打ち上げられた。祝砲であった。

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