11/22
2024
Fri
旧暦:10月21日 赤口 己 
産業・経済
2014年4月27日(日)9:00

12年宮古の漁業 生産額は7億800万円

15年間で3分の1に減少/担い手育成、確保が課題


佐良浜漁港に水揚げされるシビマグロ(資料写真)

佐良浜漁港に水揚げされるシビマグロ(資料写真)

 県宮古農林水産振興センターが発刊した2014年版の「宮古の農林水産業」によると、12年の漁業生産額は7億800万円で、前年の8億500万円と比べ9700万円(12%)減少した。漁業者の高齢化が年々進み、15年間で3分の1減った。今後に向けては、担い手の育成・確保を喫緊の課題に挙げている。

 宮古島周辺は黒潮の流れに隣接しているため漁場が近く、水産業の立地条件に恵まれている。漁業技術はパヤオでの漁やカツオ一本釣り、底魚一本釣り、タカサゴ類を中心とした追い込み網、銛突き漁など伝統の漁法を引き継いできた。宮古地区の12年の生産量は1683㌧で、県全体1万5100㌧の11%を占めた。

 漁種別生産額は魚類が2億8000万円、水産動物(養殖除く)2700万円、貝類200万円。海面養殖業ではクルマエビ2億4300万円、モズク9600万円、海ブドウが5600万円だった。

 養殖を除く魚種別の漁業生産額は、最も多かったのがキハダマグロの9766万円。カツオの3715万円、タカサゴ類3468万円、マチ類1746万円、ハタ類1593万円、ブダイ類1446万円、ソデイカ1271万円などが続いた。

 総生産額の推移を見ると1998年に22億3700万円だったものが07年には11億3500万円に半減。10年は7億1800万円と10億円を割り込み、12年の7億800万円は過去15年間で最低だった。

 宮古地区には宮古島漁協、伊良部漁協、池間漁協の3漁協があり、13年3月末の組合員数は正組合員266人(前年比16人減)、準組合員が762人(同28人増)。高齢化による漁業者の減少に伴い、正組合員数は減る傾向にある。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!