貸出18万7000冊過去最高/市立図書館13年度
「一人当たり」は3・4冊
市立図書館(平良、城辺、平良北分館)の2013年度貸出冊数は18万6957冊で、前年度に比べ1万8525冊(11・0%)増え過去最高だったものの、一人当たりの貸出冊数は3・4冊で、県内類似市平均(4・3冊)や県内市町村平均(4・1冊)と比べ低いことが同舘(砂川隆館長)のまとめで分かった。貸出冊数は蔵書数と比例するといわれており、今後、蔵書数を増やし貸出サービスを充実させることが課題となっている。
3舘の貸出冊数の内訳は▽平良図書館(移動図書館含む)14万7553冊(前年度比13・2%増)▽城辺図書館(同)3万5860冊(同0・1%増)▽平良北分館3544冊(同57・0%増)-それぞれ前年度に比べ増加した。
特に北分館の伸び率が顕著で、砂川館長は「郷土や行政資料の蔵書が豊富にあるというのが徐々に浸透している」と話している。
全体的には3舘で貸出や返却ができる「3舘図書館システム統合化」の導入で利用しやすい環境が整ったことや、新規行事の開催で、入館者数が前年度比7・4%増の延べ7万8934人だったこと、移動図書館車「みらい号Ⅱ世」のサービスステーションを広げたことなどが貸出冊数を押し上げたと分析している。
ただ、人口が同規模の県内類似市と比較した場合、宮古島市は▽蔵書数(17万1000冊)▽登録者数(2万991人)▽貸出冊数(年間18万6957冊)▽市民一人当たりの貸出冊数(年間3・4冊)-といずれも低くなっている。
新図書館の建設が予定されていることから、今後は蔵書や図書館の基本的サービスとなる貸出冊数を増やし、生涯学習施設としての充実を図ることが課題となっている。