琉球大学宮古島分校、あす開講
初日は養護教諭対象に講座
宮古島市中央公民館に開設された琉球大学のサテライト宮古島キャンパスがあす1日午後、開講する。初日は琉大医学部保健学科が新人養護教諭のための実務サポート講習を開く。インターネットで双方向のやり取りが可能な「サテライト教育システム(ビデオ会議システム)」を活用し、宮古島キャンパスに講座の内容を配信する。2014年度は二つの授業と九つの講座が行われる予定だ。
宮古島キャンパスは琉球大学が文部科学省に申請した「ちゅら島の未来を創る知の津梁」が採択されたことを受けて開設された。大学のような教育機関がない離島の教育的ハンディの解消を図り、広く市民に学びの場を提供することがこの事業の大きな特徴だ。
キャンパスは宮古島市のほか、那覇市、石垣市にも開設された。宮古島キャンパスでは▽海洋の科学(5月)▽天体観測を通して学ぶ宇宙(8月)▽ジオガイド養成講座(2月)▽地域住民による健康まちづくり(11月)▽市民ランナーのためのランニング科学講座(7~11月)―などの講座が予定され、原則無料で受講することができる。
宮古島キャンパス開講初日の養護教諭のための講習は、実務経験3年未満の養護教諭(本務・臨時は問わない)が対象となる。
琉大医学部保健学科の和氣則江さんら4人が担当教員を務め、多様化する児童生徒の健康問題への対応などについて助言する。
来月13日には、「海洋の科学」(理学部提供)の授業が予定されている。
公開授業・講座の受講を希望する人は琉球大学学術国際部地域連携推進課RCC事業本部(中頭郡西原町字千原1)に申し込む。方法は同本部サイト(http://ryudaicoc.jim.u―ryukyu.ac.jp/lecture)にある申込書に必要事項を記入して直接提出するか、ファクスか郵送にて提出する。詳細は同本部(電話098・895・8085)まで。