「家計に響く」と主婦/消費税増税から1カ月経過
年金生活者「厳しい」
消費者の負担が従来の5%から8%に増えた改正消費税は4月1日の施行から、1カ月経過した。育ち盛りの子どものいる若い主婦らは「食費は節約できないので家計に響く」と渋い表情。年金生活の高齢者の中には「年金は減ったのに、消費税や固定資産税が増えて生活が厳しくなった」と不満を言う人も多い。
市内スーパーの幹部職員らによると、改正消費税が始まった当初は紙製品や洗剤、缶詰など買いだめのきく商品は売れない状況が続いた。1カ月経過した現在の売れ行きは、元に戻りつつある。生鮮食品への影響は当初からほとんどなかったという。
各店舗の価格表示方法は「200円+税」「200円(税抜き価格)」「179円(税込み193円)」「本体300円、税込324円」-などとさまざまだ。
40代の主婦は「税抜き表示は安く感じるが、清算の際の高い税込み価格には戸惑う」と話し、消費者には税込み表示が親切だとの考えを強調した。
60代の男性は「値札を見て3品を買ったが、レジで清算すると持ち合わせが足りないので1品を返した」と赤面していた。
消費税は社会保障の安定財源確保のため増税された。市民の中には「世の流れだから仕方ない」と話す人もいた。
10%への第2段の引き上げは、15年10月に予定されている。お年寄りの一人は「そんなことをされたら大変。せめて食料品の税率は低くしてほしい」と要望していた。