宮古管内の被害16件/13年度海の危険生物刺咬症事故
ハブクラゲが最多の5件
県衛生環境研究所はこのほど、2013年度ハブクラゲ等刺咬症事故件数をまとめ公表した。宮古島保健所管内は16件で、内訳はハブクラゲ5件、オニヒトデ3件、クラゲ類、カツオノエボシ、カサゴ類がそれぞれ1件ずつで、その他が5件だった。ハブクラゲとオニヒトデで全体の50%を占めた。県全体では201件で前年度の243件に比べ33件減少したが、ハブクラゲによる刺症事故は103件となり前年度よりも20件増加している。
県内の被害総数201件のうち男性が126件、女性が75件。年齢別には10代が最も多く59件で全体の約29%を占めている。次いで20代の45件、10歳未満の43件、30代の29件、40代の11件、50代の5件、60代以上の9件だった。
加害生物別にみるとクラゲ類などの刺胞動物が132件と最も多く、このうち51・2%にあたる103件がハブクラゲによるものだった。魚類では、オコゼ類が15件、カサゴ類が4件、ウツボ類とゴンズイで3件、アイゴ類で1件が報告された。
被害は受傷者が遊泳中が158件ともっとも多かった。
季節的には6~9月に集中しており、県全体では約86%がこの時期に発生した。宮古島保健所管内も同様で、全体の約75%にあたる12件がこの季節に集中した。
県衛生環境研究所は、これからハブクラゲなどの被害が多くなる季節になるため、遊泳するときにはクラゲネットの中で泳ぐ、ウエットスーツや長袖のTシャツなどを着用して、肌の露出を少なくするよう呼び掛けている。