「基地ない平和な島を」/決議文採択
5・15行進に200人参加
5・15平和行進(主催・平和運動センター宮古島)が10日、上野の大嶽城趾公園前駐車場を午後2時にスタート、市役所平良庁舎をゴールとする行程で行われた。約200人(主催者発表)が約9㌔を行進しながら「基地のない平和な宮古島」を訴えた。参加者たちは激しい雨の中で行進を行い、午後5時に行われた郡民大会では、「平和な島に自衛隊はいらない」「武力で平和はつくれない」として「先島への自衛隊配備に断固反対し闘い抜く」とした決議文を全会一致で採択した。
午後1時30分から行われた出発式では、主催者を代表して同センター宮古島の小禄雅夫議長が「米軍基地が辺野古を含めて機能強化される。さらに先島地域、那覇空港で自衛隊基地も強化され、総体として基地が増えていくのが沖縄の現状。そういったことを許さない闘いを沖縄本島、八重山地域と連帯して展開していく必要がある。5・15の平和行進を通して市民に平和を訴えていこう」と呼び掛けた。
この後、「ガンバロウ三唱」で気勢を上げ平和行進がスタート。航空自衛隊宮古島分屯基地前ではシュプレヒコールを上げ、下地島空港の軍事利用反対や先島への陸上自衛隊配備反対などを訴えた。
後半は激しい雨の中で行進を行い、約3時間をかけて平良庁舎に到着。「平和とくらしを守る宮古郡民大会」を開催し、各団体の代表らが決意表明や決議文の採択などを行った。
採択された決議文では、本土復帰から42年を迎えたが、米軍基地は居座り、自衛隊が新たに配備され沖縄は今もなお「基地の島」の鉄鎖でつなぎ続けられていると強調。さらに軍隊がもたらすものは夢や希望ではなく近隣国との不要な軍事的緊張や住民が背負うことになる危険性の増加といったマイナス面ばかりだとして「武力で平和はつくれない。われわれは基地のない平和な島を求め闘い抜く」ことを示した。最後は全員で「ガンバロウ三唱」を行い、行進を締めくくった。