理科の授業づくり学ぶ
宮古地区の担当教諭集め/村山調査官が助言
宮古地区小中学校理科研究会(島尻政俊会長)が主催する「市小中学校理科授業改善研修会」が13日、東小学校(下地政昭校長)で開催された。同校6年生を対象にした公開授業が開かれた後、研修会の講師として招へいした文科省初等中等教育局教育課程教科調査官の村山哲哉氏が指導助言と講話を行った。
同研究会は、宮古島地区の小中学校で理科を教える教務主任や理科主任約30人で組織され、同地区の理科教育の充実と児童、生徒の学力向上推進を図る目的で組織された。学校教諭の自主的な取り組みの中で授業改善の研修会などを毎年開いている。外部講師として文科省調査官を招くのは今回が初めてだという。
公開授業では同校の前川和昭教諭が6年2組の児童30人に、6年生の単元である「動物のからだの働き」に関する授業を行った。児童たちは酸素を体内に取り入れ二酸化炭素を排出する「呼吸」のしくみについて学び、吐き出された呼気には二酸化炭素が含まれていることを石灰水溶液と気体検知管を用いて実験し検証した。
授業の要所要所では「デジタル教科書」が用いられ、前川教諭は実験方法の手順と方法などの動画をモニター画面に映しながら説明した。実験方法の説明が行われた後で、児童たちは班ごとに実験を行った。
村山調査官はチェックシートをつけるなどして授業全体の様子や児童の習熟度などを記録し、参考資料にしながら講話した。