緊急アピールを発表/宮古島署、地区交安協
交通死亡事故 月内2件発生で
宮古島警察署(平良英俊署長)と宮古島地区交通安全協会(宮里敏男会長)は15日、2年あまり発生していなかった交通死亡事故が今月に入って2件発生し、2人が死亡したことを受け会見を開き、「交通死亡事故多発に伴う緊急アピール」を発表し、市民に車を運転する際には十分に注意するよう呼び掛けた。
平良署長は「2012年に飲酒運転に絡む死亡事故が2件発生し、取り締まりを強化してきた。今回の事故は、運転者の意識や注意の問題なので、取り組みが大変難しい。これまでの施策を関係団体と連携し、一層徹底したい。市民もこの事故を身近な問題としてとらえ、適度な緊張感をもって運転してほしい」と述べた。
宮里会長は「宮古島市も高齢化が進んでいる。ボランティア団体として、これまで行ってきた『お茶の間訪問作戦』などの活動を高齢者を中心に強化し、防止に努めたい」と話した。
宮古島署は交差点での一時停止違反や早朝、夜間の取り締まりをさらに徹底強化する方針。
高齢者を対象にした交通安全教育や啓発については、これまでも老人クラブなどの集まりで実施してきたが、今後は夜間の交通事故防止活動の一環として、自動車教習所などで、反射材の活用や効果の講習なども検討している。
3日に平良西里の信号機のある見通しの良い交差点で発生した交通死亡事故と11日に平良東仲宗根添で電柱に衝突し、運転者が死亡した事故の原因は宮古島署が現在調査中。