3歳児就寝時間 10時台が約半数/宮古島市
県内で最も遅い/「夜更かしは肥満のもと」
県小児保健協会がとりまとめた2012年度の「乳幼児健康診査報告書」によると、宮古島市における3歳児の就寝時間は県内で最も遅く、夜更かしの地域であることがわかった。報告書によると県平均では午後9時台の就寝が49・2%で約半数を占めるのに対し、宮古島市は1時間遅い午後10時台が48・6%(県平均は37・4%)と約半数を占めた。平良保健センターでは「夜更かしは子供の成長を抑え、さらに肥満にもつながる。宮古島のがんずう長寿を取り戻すためにも子供のころから規則正しい生活が必要」と呼び掛けている。
午後10時台に就寝すると答えた割合で宮古島市は県内11市の中で最も高かった。さらに、午後11時以降と答えた割合も県内11市の中で唯一、10%を超えるなど、子供の夜更かしの実態が数字として示されている。
3歳児の就寝時間の県平均は午後9時台が最も多く49・2%。次いで午後10時台が37・4%。午後11時以降が6・5%となっている。
一方で宮古島市は、午後10時台が最も多く48・6%。次いで午後9時台が34・8%で同時間帯では県内で最も低く、さらに午後11時以降は11・9%で多良間村、大宜味村に次いで3番目に高かった。
多良間村は、11時以降が17・6%と高いが、午後10時台と午後9時台がそれぞれ35・3%で、午後8時台は11・8%となっている。
同センターでは「子供の成長ホルモンの分泌は睡眠後午後10時~午前2時がピークになるので午後10時前には眠らないと大事な成長ホルモンが出ない。さらに短い睡眠時間は太りやすい体質につながる」と指摘する。
また、「朝食」についての質問でも「毎日食べているか」の問いに対する宮古島市の「いいえ」の回答は県平均が4・2%に対して宮古島市は約2倍の8・3%となっている。
こうした状況を踏まえて同センターは「夜更かしを治すには、朝日を浴びて朝ご飯を摂ることが大切で体の体内時計をリセットし体の調子を整えることになる。健康長寿を取り戻すためにもぜひ夜更かしの習慣を改善し睡眠時間を確保してほしい」と呼び掛けた。