会社経営に活用へ/中小企業家同友会
九州・沖縄ブロック 活動研修交流会が幕
九州・沖縄ブロック第8回支部長・支部活動研修交流会(主催・中小企業家同友会全国協議会)最終日は24日、前日に引き続き市内のホテルで開かれた。沖縄同友会顧問の糸数哲夫さんが「ヨーロッパ視察とエネルギーシフト」のテーマで特別報告。支部事例報告では、熊本同友会天草支部長の横山英生さん(天草設備社長)が「空白地域での支部づくり」、沖縄同友会北部支部長の金城毅さん(大衆居酒屋和楽代表)が「地域づくりと条例制定」と題してそれそれ報告した。報告を受けて進められた各グループの討論結果は発表後、各自が持ち帰って会社で検討し、今後の会社経営に生かすことにしている。
糸数さんは昨年10月、ドイツ・オーストリアのエネルギーを視察。「持続型エネルギー転換の鍵は、太陽光、風力、木くず、潮力、地熱などバラック発電現象に対応して、平均的な発電をいかに確保し蓄電できるかにかかっていると思う」などと述べた。
支部事例報告のうち、金城さんは、名護市中小・小規模企業振興基本条例などを説明。「この条例の目的は、地域産業の発展に果たす中小企業・小規模企業の役割の重要性に鑑み、名護市の中小企業・小規模企業の振興に関して基本的な事項を定めることにより、その基盤強化と健全な発展し促進し、もって産業及び地域社会の発展に寄与すること」と語った。
条例の基本方針は▽中小企業・小規模企業の振興は地場産業が栄え、活力のあるまちづくりを目標とする▽中小企業者・小規模企業者の自らの創意工夫及び自主的な努力を尊重する▽国、県その他の関係機関との連携を図り、協力を得る▽市の地域特性に適した施策を、市、中小企業者・小規模企業者、中小企業団体、大企業者及び市民が協働して推進する-の内容。
中同協憲章推進本部委員・福岡同友会代表理事の中山英敬さんが2日間の成果をまとめて報告し、閉会した。