ゴマ栽培で共同研究/宮総実高、下地中
農業交流学習で協定
宮古総合実業高校(伊志嶺秀行校長)と下地中学校(久高三彦校長)は26日、「農業に関する交流学習」協定を締結。同高校生物生産科植物生産コースの3年生と同中学校1年生が共同してゴマの栽培を通じての調査、研究を行うことなどを申し合わせ書で確認した。
今回の交流学習は、中学生と高校生が学習を通じて体験的に農業を学び、宮古地区の農業に関心を深め、地域に貢献できる人材育成を図ることなどを目的に実施。同中学校の総合的な学習の時間を活用し、9月までに4回、実施される。
同高校生物生産科植物生産コースでは昨年から、サトウキビ収穫後の畑で栽培できる作物の研究として、ゴマを栽培し、加工品の開発などに取り組んでいる。交流学習では中学生と高校生が同中学校のほ場約20㌃に6月上旬、ゴマをまき、9月ごろに収穫。その後、ゴマの選別と加工品作り、試食会などを行う。
協定書の調印式は同中学校で開かれ、植物生産コース3年生8人と、同中学校1年生らが参加。伊志嶺校長と久高校長がそれぞれ申し合わせ書を交わした。
伊志嶺校長は「今回、機会に恵まれ、交流学習ができることになった。高校生が学校を出て中学生と交流できることは良いこと。一生懸命に調査研究をして良い結果が出るよう頑張ってほしい」。久高校長は「今回、宮古総合事業高校の交流学習の計画があることを知り、ぜひ下地中で実施してほしいとお願いした。高校の専門の先生からその知識を体得することができる。しっかりと頑張っていこう」と生徒たちに呼び掛けた。
協定調印終了後、第1回の交流学習が行われ、植物生産コース3年生が、これまで取り組んできたゴマの栽培や加工品開発の状況などについて説明した。
最後に同中学1年生を代表して平良碧(みどり)さんが「ゴマの栽培は初めてで育てられるか心配だが、高校生と一緒に学習ができることは楽しみ。今回、学んだことを今後の学習に生かしていきたい」と抱負を語った。
交流学習では、同中学校が実践研究校として授業に取り入れてきた情報通信技術(ICT)教育のシステムを活用し、タブレットなどを使った情報の共有化なども行われる。