14年4月末少年補導 飲酒は増加/市青少年問題協
不良行為、全体数減/市青少年問題協が意見交換
2014年度市青少年問題協議会(会長・下地敏彦市長)の第1回協議会が29日、市平良庁舎で開催された。協議会に先立ち、長濱政治副市長が同協議会委員14人に下地市長からの委嘱状を交付した。任期は2年。協議会では宮古島署生活安全課少年係長の大城隆警部補が、管内の少年非行概況を説明した。委員は少年非行の実態を踏まえ、健全育成するための社会環境づくりなどで意見交換をした。 宮古島署によると、14年4月末までに不良行為の補導人数は234人(暫定値・延べ人数)で、前年同期と比べ144人減少しているが、飲酒に関しては54人と4人増加している。
全体的に減少を示しているものの、今年は中学生以下の補導件数は前年同期と比べ、中学生で12、小学生で2、未就学で1人増加した。高校生以上、有職、無職少年の補導は159人の減少を示している。
これらの現状を受け、意見、情報交換が行われた。会員からは「家庭環境もさまざまなので、どこの地域でも健全育成のために、保護者が子供たちとどのように接し、管理していくかの啓蒙(けいもう)に苦慮している」「少年非行は社会問題として、各組織や地域などが連携して活動しなければならない」「各組織が現在行っている地道な活動も大切」などの意見が出た。
第2回協議会から解決すべき問題などを議題として提示し、具体的な取り組み、活動などを議論することを確認した。
会の冒頭、長濱副市長が「島の将来を担い、島に貢献できる人材が育まれるよう力を発揮してほしい」と述べた。
委嘱を受けたのは次の皆さん。(敬称略)
【副会長】宮國博(市教育長)【委員】垣花徳亮(市教育委生涯学習部長)▽粟国恒広(市議会議員)▽平良英俊(宮古島警察署長)▽池村康男(市小学校長会)▽宮国敏弘(市中学校長会)▽川満好信(市青少年育成市民会議会長)▽奈良俊一郎(市子ども会育成連絡協議会長)▽友利正治(宮古地区PTA連合会長)▽安慶田昌宏(社会教育委員連絡協議会議長)▽与那覇秀夫(宮古保護区保護司会長)▽野原勝也(宮古島地区少年補導員協議会)▽前川尚誼(宮古島地区防犯協会)▽本永光子(市家庭児童相談委員)